代々受け継がれている大切な袴をお預かりしました。
さすがに生地が随分痛んでいたり薄くなったり。袴の中で最も力のかかる腰板から伸びている紐がちぎれそうになっているのと、座ると手を置くあたりになる真ん中に近い襞[ひだ]の山の部分が擦り切れてしまっていました。これから紐の中に晒しなどを芯にして補強するのと、擦り切れた部分は裏から当て布をして伏せをするほかありません。
「あと1年、あと1年だけ履けるようにしてもらえれば、再来年には新しいのを誂えますから」
という甘いお言葉を信じて、、、ますから。
追伸
紐の結び方を教えてあげたはずなのに、、、
◉毎月7日と8日はお手入れ日和!