きもので寛ぐ男前。

 「家でくつろぐ時に着るきものば誂えたかとですけど、」
 そうおっしゃったのは、車で小一時間かけてご来店下さった老夫婦。「仕事を終えて帰ってきて、家で寛ぐ時にきものばきたかねーと思って」と、最初は昔ながらのウールのきものを探されていたのですが、僕が着ている木綿を触ってもらうと、その柔らかさに傾かれました。加えてご自宅で簡単に洗濯できることが最後の決め手。5反ほどご覧になったでしょうか、「やっぱり最初に良い!と思ったこれ!」と第一印象のコレで。濡れても汚れても目立ちにくいこの色柄は、気を使わずに寛げるには最適な一枚。「仕立て上がった時に帯も合わせて買うね」と飛ぶ鳥後も軽やかに。
 「兄ちゃん、山は要らんね?いつでも売れるようにきちんと整備しとるけど、」と軽やかすぎる営業トーク付き。

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