愛知県に嫁いだ彼女のもとへ発送するお宮詣りのきものをお預かりしました。
実に30数年ぶりに晴れの舞台に立つこのきものは、30数年ぶりに弊社で白生地から誂えて頂いたお宮詣りの一枚。大小形の違う寿の文字が全体に織り込まれた白生地に、重ね衿を2枚、家紋の代わりに飾り紐、お母さんとつなぐ紐の根付に施された紐飾り、裏返して背中心にも同じく紐飾り。とは、めでたくお母さんになった彼女のために30数年前におばあちゃんが誂えてくれたもの。せっかくの里帰り出産だったのに、暑くてお宮詣りどころではなかった唐津を再び離れ、嫁ぎ先近くの神社でのお宮詣り。こんな素敵なお宮詣りのきものなんて、愛知県では珍しいかも。
誂えた想い、刺繍の手間の数だけ、健やかに幸せになってほしい。