先日のからつ土曜夜市でのこと。
知っている中では一番きものに慣れ親しんでいそうなお嬢ちゃんがご来店。お母さんは大きな矢絣の浴衣に粋な黒い半巾帯。だのにお嬢ちゃんは、、、洋服姿。「普段からよくきものをお召しになるから、かえってこんな時は洋服なんですか?」と尋ねると、なんとも嬉しい答えが返ってきました。「ちょうど今着る寸法の浴衣を持っていないんです」と。
お客様「実は(安いプリントの)浴衣を買いに行ったのですが、柄合わせなんかが不自然で納得できずに買わなかったんです」
若女将「それなら本格的な染めの浴衣はいかがですか?ちょうど似合いそうなのがありますよ」
とオススメしたのは、さらっと着心地の良い綿紅梅の白地に真っ赤な紫陽花が元気な一枚。袖を通してもらうと、健康的なお嬢ちゃんにぴったり!お母さんもご本人も大満足!「改めて寸法を合わせに来ます」とおっしゃっての本日。「次の夏祭りには必ず間に合わせますね」と約束してお見送り。
あの子の笑顔も一段と弾けたのでした。ちゃんちゃん。