蒸し風呂の京都出張2日目。

 ホテルの部屋に差し込む朝陽にすでに湿気を感じました。
 朝一番で伺ったのは、享保2年創業でめでたく三百周年を迎えられた染め屋さん。この日のために染められた逸品の数々、と、大バーゲン。あまり混雑してなかったので朝一番に来たことを喜ぼうとしたその時、一番奥のバーゲンコーナーはすでにごったがえし、足の踏み場もないほどの反物が散らかっていました。もっと驚いたのは両手に抱えきれないほど次々に反物を手にされる全国各地の小売屋さんたち。負けじと付け下げ、小紋、紬、九寸帯、綿麻、長襦袢、裏物などを、最後に何度も算盤を往復させて袋帯を手に入れたところでアッ!と言う間のお昼。
 午後一番は、全国の名だたる染織作家の作品が集う「風待月の会」開催中の織物屋さん。玄関から展示場に向かう途中にかけてある御軸(写真上)にドキッとして、展示場で出会った柳宗さんの帯にまたドキッとして。唐津が誇る松尾鏡子さんの作品が6点も!残念ながら欲しい帯が手に入れられなかった代わりに、亀廣永の「したたり」を。それから染め屋さん、帯屋さん、風呂敷&小物屋さんと渡り歩き、染め屋さんで七五三のきもの、丹後・博多・米沢展で色無地に目星をつけ、織物屋さんでようやく見つけた綴の帯を手に入れたところで本日も終了。それにしても京都はレンタル着物をお召しになった観光客が多い(写真下)のに関心、感心。
 母曰く「昨日は12,000歩、今日は14,000歩も歩いた!」らしいです。あぁ暑かった。

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