久しぶりの雨、しかも土砂降りに朝から開店休業状態でした。
そんな中、昨年のちょうど今頃に「ひとまず生地だけ買っておきます」とお買い上げ頂いていた紋紗の長襦袢の仕立てをご依頼に。見た目にも着心地も抜群に涼しい紋紗ですが、「とにかく涼しい方がよかです!」と麻の半衿、普段は木綿をつける地衿も麻、縫い付ける腰紐も麻と徹底的に涼しく。
さらには紋紗独自のシャリ感を失いますが、仕立て前に湯通しをして生地を縮め、縫い糸もポリエステルを用いてご自宅で水洗いできる仕様に。淡いとは言え色物ですから、洗濯機はもちろん長時間の浸け込みは染料が流れるので厳禁。中性洗剤を溶かした水にササッとくぐらせてバスタオルなどで水気を取ってから物干し竿へ。なんてったって、汗ばむ季節には水洗いできることが何よりも嬉しいですから。かと言って空気の出入りしにくい化学繊維は蒸し風呂のように暑いですし。これからの季節、きものは袷や単衣でも長襦袢を紋紗や麻にすれば、気持ち良いですよ。
そうそう、こんな雨の日にお召しになってもご自宅で洗えるから安心ですね。