色無地の染め替え。

 今年に入ってから、やけに多い色無地染め替え
 「さすがに60代の私には鮮やかすぎるし、寸法も合ってないから渋目の色に染め替えて仕立直したいんです」と本日お預かりしたのは、綺麗な水色に松皮菱と唐花の地紋が織り込まれた一枚。刺繍の家紋が背中に一つ入っていて、お茶会によくお召しになったのだとか。一見、綺麗な状態のように見えますが、実は全体にシミや変色が。上の写真の真ん中あたりあるオタマジャクシのような形をした黒ずみが最大の敵、そのほかにも下の写真にあるような黄変が所々に。近く改めて色を決めにご来店の予定。この大きな松皮菱の地模様が、染める色によってどれほど浮き出るか。そのあたりも染め替えの醍醐味の一つ。
 きものを解いて洗い張りをして染め替えて、仕立て直して。56,000円〜(税別)。

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