「これ、どうしてこんなに重いんですか?」
と、お預かりしたのは昔ながらの丸帯。現在の袋帯は軽く結び心地を良くするために、織柄のない、または限られた表地とは異なる裏地を用いることがほどんどです。対して丸帯は、広く織った表地を半分に織って片方を綴じてあるので、表にも裏にも柄を織り出すための糸がたくさん用いられているため重いんです。さらに帯芯が現在用いる一般的な綿芯よりも厚くて重いものが用いられています。
「この丸帯は義母から頂いたもので、どうにかして大切に結びたい!」ということでしたので、お客様に「ひとまず帯芯を外してみましょう!」と提案し、芯外し+整理加工で3,800円(税別)を頂くことにしました。厚みも重みも軽減されるので、これまでよりもウンと結びやすくなる、はず、です。