「ご相談があるんだけど」と風呂敷包みを手にご来店されたのは、普段も良くきものをお召しになっているお客様。着慣れていらっしゃるだけに、細かいところまで良く気付かれて、こちらが学ぶことが多い今日この頃。
さて、今回のご相談は、、、「まだずいぶん先のことなんだけど、可愛い孫のために振袖に合わせて八掛と長襦袢を探して欲しい」というものでした。振袖といえば一般的には八掛まで一緒に染められているのですが、今回お持ち込みになった振袖のように手織りの逸品（写真でお見せすることができなくて残念）にはついてないことが少なくありません。ということでお話をよく伺って、八掛はご希望の色に別染めすることに、長襦袢はご希望の色をお取り寄せすることになりました。
長襦袢は、着物の色を邪魔しないように淡いピンクやクリーム色を選ぶ場合、それとは逆で紫の着物に赤い襦袢というように色のコントラストを楽しむ場合とがあります。今回は振袖が茶が基調の草木染めでしたので、味わいを損なわずそれでもお洒落にお召し頂けるようなクリーム色を提案。同じクリーム地でも、絞り、ぼかし、無地と様々。写真は装いのアクセントにもなる大きな朱の絞り。
数年先の成人式、こだわりの振袖姿が楽しみです。
追記
最近はお母様が成人式でお召しになった振袖をお嬢様がお召しになるお客様が一段と多くなってまいりました。そろそろ箪笥から出して一度お手入れにお持ちください。コーディネート、シミ抜き、仕立て替え、着付けまで何でもご相談に乗ります！乗り出します！