縮むにもほどがある!

160420 お手入れでお預かりした付け下げの様子が明らかにおかしい…。
 お子様の入学式にお召しになった、縮緬地に蛍絞りが点々と染められた付け下げ。落ち着いた地色で、柄ともに控えめな印象がとっても素敵な一枚。対して一緒にお預かりした長襦袢(写真がない!)は、淡い色ながら大きな市松の地模様にあわせてカラフルに染められた、これまた素敵な一枚。けど気になったのは付け下げ。の袖。どちらも振りから胴裏がモリモリっと顔を出しているんです(写真上)。要するに表地が縮んでるってこと。わかりやすいように定規(cm)で測ってみると、袖山(袖の最も上の部分)では約29.5cmあるのに対して、最も狭いところでは約28.5cmと1cmも縮んでるんです!誤って熱湯でもかけたのかなぁ、じゃないとここまで縮むことは考えられません。そのほか全体的に生地に歪みが出ていました。
 こうなってくると、一度洗い張りをして仕立て直す以外に方法は見つかりません。ね。

160420b

160420c

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください