「色褪せた黒い地色を染め直して欲しい」と黒留袖を預かりました。
午前中にお電話でお問い合わせがあったのですが、見積もりが大きくなりそうな案件でしたので提案の仕方を検討していたところへご来店。風呂敷包を大事そうに抱いて来店された時には「なぁんだ！」と一同声を揃えてしまいました。久しぶりのご来店だったのですが、親しみやすいお人柄につい…。拝見すると、写真の立派な黒留袖と袋帯。生地がしっかりしていたので、これから柄の部分だけを糊で伏せて地色を染め直すのと、御紋も描き替えることに。せっかくだからと比翼地も現在のポリエステルから正絹に。袋帯は古いシミは諦めて丸洗いのみ。
黒留袖が蘇った先に待っているのは、ご家族の大切な思い出とともに感動の晴れ舞台。よしっ、
黒留袖の地色を染め直す。