極々稀にご注文を頂く、丹前や綿入れ半纏に掛けるねんねこ衿。
いずれも死後に近い存在となってしまったのか、あるいは使い捨てが横行してしまって衿を掛け替える行為こそが昔話になってしまったのか、別珍のねんねこ衿は1年に3枚売れるかどうかとうのが現状です。「ねんねこ」とは、こどもを寝せるためにおんぶした上から布団代わりに掛ける綿入れ半纏のことを「ねんねこ半纏」と呼んでいたため。毛が立っている別珍は、当たりが柔らかくて温かくて汚れがつきにくいので、秋冬の日常着向けの衿の代名詞。でした。
ね〜んね〜ん、ころ〜り〜よ〜♪って歌われたら、今でもすぐに眠りにつけそうな気がします(笑)