カカトのゴム替えをお預かりしました。
ずいぶん前から世間では「エコロジー」とか言って自然との共存が大きなテーマとなっていますが、その一方では「使い捨て」という便利と身勝手が表裏一体となった「エゴロジー」がはびこっています。品物の質や値段が高い低いに関わらず、長く大切に使うことこそエコロジーにつながるのではないでしょうか。
そんな本日、数年前にお求め頂いた畳表の下駄をお手入れにお持ち込みになりました。たしかこれで2度目だと記憶していますが、長らくお履きになってすり減ってしまったカカトのゴム替え。このゴムがに続いて黒いウレタンが擦り切れ、台の桐がすり減ってしまうと致命傷になりるので、ゴムをこまめに交換することが長らく下駄を楽しむ秘訣です。つま先の部分の黒いウレタンが欠けてしまったのは、残念ながら修理するこことができないのでそのままに。土踏まずのところにマジックペンで「08.4」と書いてあるのは、きっと2008年4月にご購入頂いた証。よくお履きになってお買い物に行かれている姿を拝見しますが、その割に傷が少なく、大切にされていることが一目でわかりますね。
次回のお手入れが楽しみな一足です。