熊本県は山鹿市にある八千代座へはじめて行って参りまいした。
全国に残る数少ない地方の大衆劇場として百年の歴史を誇る八千代座。これまで博多座や歌舞伎座で歌舞伎を観劇したことはありましたが、狭さと言い、客席のつくりと言い、独特の雰囲気と言い、それはそれは素晴らしい劇場でした。開演前には猿之助丈をはじめ、沢瀉屋のみなさんが直々に客席をまわってパンフレットを販売されたり。申し上げるまでもなく市川猿之助丈の舞踊は素晴らしく、演者、客、劇場&関係者の気が一体となった空間に観劇感激。こんな蒸し暑い盛りにも関わらず、きもの姿が多かったことにも感激。
本日は、麻の襦袢に紋紗の無地。首里織の帯に、形見の竹かごを携えて。