男性のきものと長襦袢を寸法直しでお預かりしました。
依頼主は、ご近所きってのおしどり夫婦。の奥様から「タンスの奥深くに眠りっぱなしだった主人のきものを出してみたら、丈が長くて着れないんです」と。実はひと月ほど前にお預かりしていたのですが、「急がないから」というお言葉に甘えてしまい、今頃になって御主人様にご来店頂き採寸。身丈を2寸(約7cm)ほど短くすることに。採寸しながら御主人様の見事なまでの恰幅ぶりへの憧れとともに感嘆詞をいくつも贈ると、「お金ばいくら費やしたと思うとるとね?」とまだまだ修行不足を痛感。
こどもの運動会で早く走れる格好いいお父さんと、恰幅の良い着姿と、葛藤はつづく。