さかさかさ

150528 若女将のお楽しみ。本日は浴衣の裁ち合わせ2枚。
 裁ち合わせの際、お召しになる方のお体格やご年齢を考えて柄の配置を決定します。それに加えてお客様の人柄を判断材料に想いを込めるのが若女将好み。最初は生成りに藍色の花が印象的な一枚。お召しになって最も目立つ左の胸元と膝周り正面に明るい藍色の花を添えました。
 つづいては、先日南光師匠から頂いた名前入りの浴衣。こちらはまるでおもしろパズル。あちらこちらに散りばめられた師匠のお名前が、注染めという昔ながらの染めゆえに上向き、下向き、ひっくり返し、そのまた逆さ。裁ち合わせを前に予想図を描きながら、ああでもないこうでもない。なんじゃもんじゃのさかさのさかさかさ。座っていることが多い落語ですから、師匠のお名前を正座して踏んではいけないと、上向きのお名前を胸に。頭を使った分だけ、お仕立て屋さんから帰ってきた我が子を見たときの喜びは一入。
 みんなにその気持ちわかるかな〜。わかんないだろうな〜。どないなってまんねん!

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