男前の夏御召と紋紗の襦袢。

150313b 御召と浴衣の受注会初日は静かな立ち上がり。
 そんな昼下がり、お嬢様の卒業式にきものをお召しになってご列席のお客様がご来店。青磁色のちりめん地に雪輪と兎が可愛らしい付け下げに、貝絞りの羽織というコーディネートが本当によく似合ってらっしゃいました。ご身長が15cmほど低かった義母様から譲り受けられた長襦袢は、洗い張りをしてぴったりの寸法に仕立て替えたのが功を奏していました。ホッ、
 そんな夕暮れ間近、西陽の差し込む向こうからきもの姿の男性のお客様がカランコロン。ちょいと野暮用で声をかけると、両手には紙袋いっぱいにお饅頭。「お茶でもいかがですか?」と申し上げると、「また何か良い反物が入ったっちゃろ?」と阿吽の呼吸(笑)。単衣の季節向けの御召にあわせて、入荷したてホヤホヤの紋紗の襦袢「波に千鳥」を男前な色に染めることに。「本当は夏物が欲しいっちゃんねー、」と宿題まで頂きました。実はもうひとつ頂いた秘密のヒントに大きな商いが隠れているのですが、それはまた別の話。いつも応援してくださって有難いかぎりです。
 「襦袢の色は兄ちゃんに任せたけんね」と夏物探しと並んで腕の見せどころ。つづく、

150313

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください