お客様宅の庭に根ざした立派な梅の樹に、満開の花。
梅を見ながら「そう言えば梅は桜に引けを取らない綺麗な花を咲かせますが、桜の樹ほど大きく育ちませんよね」とふと思ったことをお客様に問いかけると、「昔から『梅木学問』って言ってね、梅は成長は早いが大木にはならないことから、にわか仕込みで不確実な学問のことをそう呼ぶとよ」とグサリ。『梅木学問』なんて言葉すら知りませんでした。それに対して、楠の成長は遅いが大木になることから、少しずつ着実に積み重ねた学問のことを『楠(くすのき)学問』って言うらしいです。知らないことって多いんですね。
また梅の花を見上げては、「僕は梅木学問派だ!」と納得して帰路についたのでした。おしまい、