新年の挨拶は松の内に、

　初稽古の帰り道に新年のご挨拶をとお立ち寄り頂きました。
　「はじめて袖を通しました。着心地が良くって、」と昨秋にお誂えになった小さな格子柄の紬をお召しになって。当初はコートに仕立てようかと思案されていたのですが、それがどこでどう転がったのか、きものに変身。しかも裾回しは濃い緑という小粋っぷり。紅殻色の草履がまた色っぽく。「挨拶だけですぐに失礼します」と新年早々ウソをついて長居されるあたりは相も変わらず（笑）。
　こうしてお召しになった姿を拝見するのは大きな楽しみの一つ。それが自分でお召しになったのなら尚更のこと。