師走の京都出張1日目

141201 4ヶ月ぶりの京都。待ち受けていたのはご機嫌ナナメのお天道様。
 ニモ負ケズ。最初に向かったのは、知るも知らぬも逢う坂の関を超えた丘の上にある藤三郎草木染組紐研究所。約150年の歴史を誇り、機械組が多い現在でも注文を受けてから一本ずつ手で組む数少ない組紐工房。
 神具を起源とし、武士の鎧や刀などの武具に主に用いられた組紐ですが、現在組まれているのはほとんどが和装の必需品である帯〆。実は帯〆の歴史は浅く、江戸時代後期から明治の初めと言われています。また組紐の組成は大きく分けて6種類あり、丸や四角などの形をした紐を組む台があります。中でも本日伺った組紐研究所に代々伝わる『藤三郎紐』は、写真の内記[ないき]台という全国津々浦々を探しても数台しか残っていない世にも珍しい動きを見せる台で組まれています。
 組み上がった藤三郎紐は、見た目は平らですが実は筒状になっていて、ギュッと結ぶと絹ずれの音はもちろん、自然に反発して結び目が解けない優れもの。なのに柔らかくて張りがあって、それでいて中に針金でも入ってるかのような変幻自在ぶり。スポーツウエアの世界的人気ブランド「ナイキ」は、ギリシャ神話の勝利の女神NIKE(ニケ)を由来と聞いていますが、日本好きという社長からすると実はこの組紐が由来なんじゃないか。なんて考えてしまうほど。
 兎にも角にも、事前に発注していた藤三郎紐+αがたくさん組み上がっていましたので、お楽しみに!と興奮の工房見学報告はこれにて一件落着。

追伸 その後に伺った手織りの機屋さん、小物屋さんでも素晴らしいモノが見つかりました。染め物がちょっちゅねー、、、

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