桐箪笥を再生へ。

140725 本日は桐箪笥をお預かりしました。正確には箪笥屋さんに預ってもらいました。
 きもののお手入れは頻繁にお預かりしていますが、今回で3回目になりますでしょうか、稀に桐箪笥のお手入れをお預かりすることがあります。車で小一時間の佐賀市内にあるお客様宅に数年前から置かれていた桐箪笥が、ご覧の通り表面にカビによる斑点が。軽度のカビですとハイターを薄めた液でサッと拭いて陰干しをすると菌が死滅してしまうのですが、木の奥にまで入り込んでしまうとさぁ大変。せっかくきものに適度な湿度に保ってくれる桐箪笥と言えど、カビ菌が木目の中に繁殖してしまうときものにまでカビ菌が移ってしまいます。安価な箪笥だと買い替えれば済みますが、さすがに高価な総桐箪笥、しかもお嫁入時にご両親が贈られたものとなるとそう言う分けには参りません!ということで相応のお手入れ料金がかかりますが、職人さんの手作業でカビはもちろん長年の汚れ洗浄や狂った寸法の調整、仕上げの塗装まで約一月半をかけて新品同様に生まれ変わるのです。と同時に間取りに合わせた別注品も承りました。
 その間、箪笥の中に収まっていたきものたちは空き部屋に一時避難。どうかカビが生えませんように!

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