ひと目惚れの浴衣一式。

母娘で仲良くお召しになる、ひと目惚れの浴衣一式。

 いつも仲良く御来店のお母様とお嬢様。
 来春に控える二十歳の祝典に向けての仕込みが真っ只中で、今日は振袖に合わせる帯についておたずねに御来店。お持ち込み頂いた生地を帯に仕立てるという計画なのですが、お嬢様が持ち込まれた生地を拝見すると大抵のことは受け入れる僕でも果たして帯に相応しいかというと疑問が大きすぎて全く自信が持てずに断りました。ということで僕も課題克服の一翼を担うってことで生地探しを手伝うことにしました。
 と、話もそこそこに。ショウケースに飾っていた浴衣にお母様がひと目惚れ、つづいてお嬢様も。お求めになるかどうか決まる前から早速お召し頂ける日も決まり、残るはどっちがどの割合でお支払いになるかどうか決戦!アルバイトをされているとは言え、「私も少し払うよ」とおっしゃったお嬢様にはあっぱれ!「その代わり、私が先に着るからね」とは抜かりなく。お嬢様よりも10cm近く背の高いお母様も「寸法は私のにしておいてください」って負けじと。
 おふたりでひと目惚れだなんて、本当に素敵なお母様とお嬢様です。真っ黒い紗の帯ってのがまた、ね。

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