肉襦袢と長法被のお手入れ

肉襦袢と長法被のクリーニング

 つい先日のこと。店頭に掛けている懸垂幕をじっと見つめる女性の姿を発見!
 ガラス越しに僕と目が合ったところで御来店。「これって、唐津くんちの装束のクリーニングもお願いできますか?」には「いつでも承ります!」と二つ返事。一昨年は中止、昨年は規模を縮小して1日だけの特別な巡行が行われました。御神体を神輿ではなく唐櫃[からひつ]という小さな木箱に納めて御旅所へ渡御するのを厳かに14台の曳山がお供をするというもので、汗をかく間も無く御御幸を納めることができました。つまり装束が汚れることはほとんどなかったので、例年に比べてクリーニング丸洗い)でお預かりすることも少なかったと記憶しています。
 数日後の本日、ご夫婦で御来店。大切に抱いて来られた紙袋からは、まださほどお召しになっていないことがわかる真新しい肉襦袢と数年前に新調された長法被。上質な正絹羽二重の表地に合わせて正絹の裏地がつけてある肉襦袢は手作業で洗ってプレスをかける特選クリーニングを、表も裏も木綿の長法被は通常のクリーニングを、それぞれ承りました。今回のお客様はきれいにお召しになっていて念の為のクリーニングといったところですが、詳しくは以下のリンクページに記しているように汗をかいたら一刻も早く風を通して水分を飛ばした後にクリーニングをおすすめします。
 この秋こそ例年通りの唐津くんちが無事に納められて、たくさん汗の染み込んだ肉襦袢や長法被をクリーニングでお預かりしたいところです。

追伸
「この肉襦袢はこちらで仕立ててもらったんですよ」って御主人様から言われてハッとしたのはまた別の話。

◉肉襦袢や長法被のクリーニングや保管方法
https://kimono365.jp/?page_id=12082

ジッと見つめられていた店頭に掛けているお手入れ日和の懸垂幕
ジッと見つめられていたお手入れ日和の懸垂幕

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