お宮参りきものについて考えてみる。

140830 産まれてはじめて羽織るきもの、それが一ツ身。身頃に背縫いの無い反物ひと幅でできていることからそう呼びますが、別名産着、初着とも。
 そんな中、数年ぶりのご来店は、「今度は男の子です」と出産を10月に控えた大きなお腹でお母様とご一緒に。何も説明をせずにまずは一通りご覧頂いたのですが、「あ、これ!」とお嬢様が淡いグレー地に大きな地紋の一枚を。「やっぱり男らしくキリリと引き締まる黒にしようか…」とほんの一瞬だけ迷われましたが、「あなたが好きなのがいいんじゃない?」とお母様からの鶴の一声で振り出しに戻る。後日入れる御紋と一緒に御主人様にもご覧頂いて決定の見込み。夕方にはもう一組、こちらはお客様のご紹介で女の子をご覧になられて。
 「近頃はお宮参りのきものを見に来られるお客様が少ないなぁ」なんて考えていたある日のこと。

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