38年前の大島紬が御縁。

38年前にお買い上げ頂いた大島紬。

 「40年くらい前に池田屋さんで買った大島紬があるんだけど、」
 そう言われて興味を示さない訳がありません。さっそく物差しを脇に、風呂敷を片手に伺いました。広げられていた畳紙から現れたのは、昭和57年12月29日に納品されたことを示す納品書と端裂の入った袋、そして大島紬。衿先の内側に縫い込まれているタグには、仕立てを担当された方のお名前とS57.12.26と書いてありました。38年前にお買い上げ頂いた大島紬ということが確定。僕は小学2年生に違いない。
 さっそく拝見すると、カビのようなものもなければ臭いもなく、シミもありませんでした。黄ばんだり茶色く変色している可能性の高い同裏も無事。次いで現在お召しになっているきものの寸法と比較してみると、ほんのちょっとだけ、お召しになるには問題のないほどの誤差でした。38年前にタイムスリップしたのかと思うほど奇跡的に無事でした。
 「あぁこの大島紬を引っ張り出したばっかりに、長襦袢と帯を揃えないかんね」
 そう言われてコーディネートを提案しない訳がありません。さっそくお気に召しそうな長襦袢なごや帯を風呂敷に包んで持参。格好いい路線、華やか路線の両立てでふたたび。結局のところ目論んでいた格好いい路線で決着。するまでのぶっちゃけトークが炸裂!少しも刃が立ちませんでした。僕らがもしも同じ素材で会話をしたとしても、苦労に努力を重ねた方の会話にはあたまがあがりません。つい大声をだしてしまう笑いも本物。藤山千春さんが草木で染めて織られた帯と小粋なボーダーの長襦袢に決定。念のために大島紬は丸洗いへ。
 「来年の2月にこれを着ようと思っているから、頼んどくね」
 38年前にお買い上げ頂いた一枚が繋いだ御縁。やはり僕は恵まれている。そしてまだまだ修業不足だ。

藤山千春さんの吉野間道をベストマッチ。
38年前の大島紬に藤山千春さんの吉野間道

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11月のきもの成績
若女将17vs18若旦那
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○10月/29vs30
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◉9月/27vs26
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△8月/27vs27
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△7月/29vs29
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○6月/27vs28
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△5月/26vs26
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○4月/27vs28
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△3月/29vs29
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◉2月/27vs26
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◉1月/27vs11
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