本日から令和二年の営業を静かに始めました。
朝早くから友達と福岡へ遊びに出掛けた長女を除き、(残念ながら社長は洋風でしたが)みな無事健康で揃ってきもの出勤。若女将は大島紬に刺繍の羽二重帯、僕は江戸小紋に御召の羽織。小学2年生の二女は、おばあちゃん(女将)が60年くらい前に着ていた四ツ身と兵児帯。鴇色に染められた立涌文様の地模様に重ねるように白い立涌文様、さらには蝶々たちが染められています。立涌柄は、蒸気がゆらゆらと立ち昇る様を繰り返し表した文様で、雲と併せた雲立涌のほか、桐や唐草とあわせたものなど古くから吉祥文様として用いられています。
つい数年前までは長女が着ていたのに、二女もあと一年くらいは着れるかな。東の空から射した陽の光に照らされた影はすっかりお姉ちゃん。三女もこれまたおばあちゃんが70年くらい前に着ていた木綿のきものに手裏剣柄が可愛らしい羽織。長女も二女も着ていたきものはすっかり寸足らず。来年は違うきものを準備せねば。いずれにしましても、何ものにも変え難い愛の形です。
あらためまして、あけましておめでとうございます。