鼻緒を挿げ替える。

 成人式間近!お母様の振袖を帯〆や帯揚など小物を新たにしてお召しになる、いわゆる「ママフリ」。本日はそれをさらに上回るお婆様のお譲り「ババフリ」。
 当ブログをご覧の通り、先日から同様のご相談をたくさん頂いております。そんな時、必ず問題になるのが草履とバッグ。時を重ねた「佐賀錦」の草履たち。あるものは底が剥げ、そしてあるものは鼻緒がボロボロになり。今日も迷える新成人が鼻緒を新しくしたいとご相談に。鼻緒挿げ替えることができるかどうかは草履の裏を開けて中身をよく見てみないと判断できません。
 草履の裏に釘で止めてある穴が2つ。あれば第一関門突破!次にその釘をを外してみます。塞いであったカバーをめくり草履の内部を点検します。中のコルクは丈夫でしょうか?中にある鼻緒を止める座金(金具)が錆びていないでしょうか?それらが大丈夫でしたら第二関門突破!

鼻緒の足に当たる部分は合成皮のため、経年劣化してぼろぼろに。

 さてさて。持ち込まれた草履を開けてみると、、、座金が錆びていました。しかしコルクがしっかりしていたので、さっそく鼻緒を選んでもらいました。座金と共に、カカトのゴムも装い新たに、鼻緒もお客様の足に合わせて挿げ替え。座金とカカトのゴムの在庫が無かったので、挿げ替えも一緒に京都に依頼することに。
 ずいぶん痛んでいた佐賀錦の草履は、生まれ変わって新成人の足元を飾るのでした。挿げ上がりをお楽しみに!

ど、れ、に、し、よ、う、か、刺繍が華やかな鼻緒たち。

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