髑髏の裏地。

 唐津くんちを目前にして「不気味な裏地はないですか?」とおたずね。
 「以前博物館で見た浮世絵の<しゃれこうべ>が忘れられなくて、あんなのを探してるんです」とのこと。「全力で探します!」とお返事して3日。裏地にもってこいのさらりとしたいかにも滑りの良さそうな生地に染められた髑髏、茄子の化物、もはや定番化した風神雷神、そして極め付けは浮世絵の髑髏。きっとご満足頂けるはずとご来店を心待ちにしております。「浮世絵の髑髏を別染で!」ときっと言ってくださるはず。京都の職人が筆を走らせる浮世絵の髑髏。侍に襲いかかる迫力いっぱいの裏地を目にするのを、楽しみにしています。まずはお客様のご英断から。
 僕はと言えば、それまでしばしの待たされこうべ。

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