深い焦茶色が素敵な久米島紬のアンサンブル。
この夏に唐津と福岡の夜の街で見事なきものデビューを果たされた紳士。小千谷ちぢみ、片貝木綿に続いては、ご自宅の奥深くで反物のままたんすを肥やしていた久米島紬のアンサンブルで。まずはほんのりカビ臭を湯通しで除去、長着の通し裏、羽織の額裏、長襦袢、帯などをお選び頂いてさっそく仕立て屋さんの手に委ねる日を待つのみ。「羽織の裏地は千手観音がいいかな」と大きな宿題を頂いていたのですが叶わず、ですが「次はマントを探してください。やっぱりカシミアかな」には必ずや応えてみせますから!
風が吹くと足元からチラリと鳥獣戯画の長襦袢、訪問先でさらりと羽織をぬがれると風神雷神の額裏。そりゃ見せたくもなりますよ。