コーディネートのご相談と当日の着付を承りました。
お手持ちのきものを3枚ほど拝見した中から、生紬の付け下げに決定!本来ならば絽や紗など透け感のあるうすものをお召し頂きたいところですが、お手持ちの絽のきものが格式高い感とパーティーの雰囲気とが合わないと判断してのこと。
生紬とは、絹糸の中にあるセリシンといいう成分を完全に取り除かずに製糸した糸で織られた紬のことを言います。本来は精錬という工程を経て光沢ある柔らかくて真っ白な生糸が生まれるのですが、セリシンを残すことで糸が染まりにくくて生成り色をしている上に、糸に張りがあるため絹なのに麻のような肌触りが特徴です。そのため、夏がけの単衣のきものとして重宝される生紬。
今回はその生紬の付け下げに、金箔の織り込まれた無地っぽい深緑の袋帯。爽やかな帯揚、橙色できりりと帯〆を合わせました。長襦袢の半衿も、足袋も麻。長らく弊社の着付教室に通われているのですが、諸事情により久しく参加されてない上にきものもお召しになっていらっしゃないので、着付も承った次第。
きものをお召しになってパーティ行かなあかんねん!と久々の気分転換に向かわれるおばちゃんに幸あれ!