お母様の泥大島紬。

 本日もきものをお召しになっての御来店。黒地に小さな緑色をした四角が大小並んでグラデーションのように見えるお洒落な御召に牛首紬の帯。ふぅ、
 風呂敷包みから出て来たのは、先日「どうしようかしら、」と悩まれていた大島紬大島紬ならではの泥染めで、花ノ丸が飛び飛びに織られた所謂ひとつの地空きという種類。とっても価値のある、それでいてお客様にお似合いになる一枚。お母様から譲り受けられたのですが、身丈も長くて身巾がとにかく広い!写真をご覧になるとお分かりの通り、袖巾と変わらないほどの広さ。とてもとてもお客様がお召しになろうものなら、ぐるっと脇を超えて巻きついて、お端折りもたっぷり過ぎて邪魔になるほど。ということで寸法直しの御依頼なのですが、部分だけ直すよりも洗い張りをしてお客様の寸法にイチから仕立てた方が着心地も良いに違いないので、そうおすすめしました。繰り返し申し上げますが、とっても価値のあるものですし、なんてったってお客様にお似合いになるのですから。羽織に仕立て替えても良さそうでしたが、きものに。
 幸いにも胴裏も八掛はおろか、表地もシミひとつない綺麗な状態でしたので、洗い張りとお仕立てで御納得の38,000円(税別)也!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください