一張羅の作務衣。

 反物からの誂えを承りました。
 「毎日作務衣を着てるんですけど、もう老い先が短いからいつまでも木綿じゃなくて、絹の一張羅を一枚誂えようと思って」とは、日常はもちろん祝儀も不祝儀も作務衣とおっしゃる大親分(のようなお体格の御主人様)。ということで、何枚もあるコレクションの中から、今もっとも着心地の良い一枚を寸法見本にお預かりしました。とは言え、「せっかく誂えるなら少しでも格好良くなるように採寸して欲しい」とお召し頂いて採寸。続いて「とにかくね、黒を探してください。どんな席にでも行けそうな真っ黒を。それから生地は任せるけど着心地の良さそうなのを、ね」とお話しすればするほどハードルが上がってしまった気がします(汗)
 これからご予算とお好みに合わせて生地探し旅が始まりまるのです。お正月に間に合いますように(祈)。つづく、

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