春の東京出張3日目。

 昨日に続き、予定していたお客様の諸事情により完全オフ。
 とは言え、羽田を発つまでの限られた時間の中で、どうしてもお会いしたかった尊敬するお二人のもとへ。お一人目は、全国の博物館や美術館で企画展が開催されると同時に開店するミュージアムショップを企画・運営をされている会社のオシャレ番長(社長)。久しぶりにオフィスを尋ねると、エントランスには佐賀県民なら一度は目にしたことがあるであろう池田学展『The Pen-凝縮の宇宙-』のポスター。そうなんです、来館9万人を突破し佐賀県立美術館の記録を大きく更新した今回のミュージアムショップも番長の仕業。都会なら桁違いの来館者数で、一般的な経営者ならそちらを望んでこそ、というところですが杉浦非水展@愛媛県立美術館など地方ミュージアムの可能性に挑戦されているあたりが番長の憎いところ。で、いつも明るく楽しいオフィスに入ると、「これで誰が幸せになるの?お客様は?クライアントは?君自身は?」とスタッフが番長から愛のムチを受けていました。僕と挨拶を交わした後も打ち続けられたムチに、僕に対する愛情をも感じてしまいました。程なくして2人の敏腕スタッフとともに近くでランチを。会社のあり方、番長のあり方、ライフスタイルなど、短時間ながらも話は多岐にわたり、大切な種を拾い損ねないようにパスタとともに必死で食らいつきました。
 やはり人との御縁は僕の宝物。


 この小さなドアの向こう側には、凝縮された未来がありました。


 興奮冷めやらぬアタマとココロを冷ましながら浅草方面へと進み、珈琲とチョコレートをこよなく愛する店主の店「蕪木」へ。数ヶ月前に訪れた時には開店間もないこともあって、極々知り合いっぽいお客様だけの店でしたが、すでに人気店へと変貌していました。が、お茶を点てるように美しく淹れる珈琲も、お客様への気配りも変わることなくホッと一息。
 たった二人との時間でしたが、僕が求めていること、提供したいことが凝縮された最終日。

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