絞りの羽織。の羽織!

 いやぁ〜、まだまだ修行不足を露呈してしまいました。
 本日ご来店のお客様は、毎度の素敵なきもの姿。なんですが、、、どこか不思議で、、、とよく拝見すると羽織が!残念ながら写真では上手く表現できていませんが、この羽織は嫁入り道具としてお母様が誂えてくださった短めの絞りの羽織と、同じ地色に染めた無地のきものを継ぎ接ぎして仕立て直した長羽織なんです!「私たちが若い頃の羽織って短かったでしょ。だから染めた生地を継いで、しかも裾だけ継いだんでは如何にも!って感じになるから、どーっせならと短く切った生地を互い違いに継いて市松模様にしてみたの。しかも真っ赤な絞りのところは派手だったから、更に色を差して小豆色にしてもらって」とのご説明には唯々頷くばかり。
 これまでも同じような短めの羽織を「どうにかしてほしい!」とお持ち込みになったお客様がいらっしゃいましたが、柄を活かせるもののみを『なごや帯』への仕立て替えをオススメしていました。それはそれで喜んで頂いたのですが、はっはーん、、、まさかこんな方法があったとは…。まだまだ修行が足りないな、こりゃ参りました。
 「今日は帯の結び方に失敗して綺麗に結べなかったから、羽織で荒隠しよ(笑)」
 って何を言われても素敵!としか言いようがない、プレミアムフライデーの昼下がり。

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