2月最後の着付け教室。
暖かい陽気に皆さんの羽織る着物の色もグッと春めいてきます。こちらは桃色、こちらはバラ色、こちらは鴇色など。そんな中にあって、目立っていたのがこちらのコーディネート。遠方へのご旅行もきもので!というお客様は、黒地に絣の紬に、イカットの帯。この帯は東南アジアの女性たちの収入源として、日本のとある企業が指導しながら製織を依頼しているものです。ほんのり紅を挿したようにも見える白茶色のイカットの柄が、淡い鼠色の控えめな中にも新しい季節を演出しています。写ってはいませんが、帯〆は濃い赤紫。
「おっと、みなさんの春爛漫のお姿を撮り忘れましたー!」
「来月はもっと春爛漫になっていますよ。お楽しみに♪」と笑顔が返ってきました。