自宅を新築されたお得意様から、鏡掛けを誂える相談を受けました。
さっそく入居前のご自宅へと伺い、ご自慢の玄関、縁側、書庫、寝室を拝見し、肝心要の姿見を採寸。さっそく帰って生地を選び、風呂敷に包んで再び訪問。長襦袢や裏地など新しい生地4種+古い小紋の端裂を持参した中からお選びになったのは、弊社一同が満場一致でオススメするつもりだった写真の梅の小紋に。古いだけあって所々に変色が見られるのですが、それがまた和の佇まいにぴったり。反物の巾では足りない分は、同じく写真にある八掛で縁取りにして色を引き締めて。
それにしてもこの梅の小紋、いま見ても新鮮で素敵。どんな肩がお召しになったんだろう。