今朝一番は、「岩佐の草履じゃなきゃやだっ!」とおっしゃるお客様の台と鼻緒選びから。先日の出張で僕が選んできた台に決まってにんまりです。
と幸先良い幕開けのつづき。どこかでお会いしたことがありそうなお母様とお嬢様(と言っても僕からするとお姉様)。ぺこりと頭を下げられたのでご挨拶を返して正面を向かれた時に逆光の魔の手から解放されてお顔がはっきり、「あらぁ、こんにちは!」とつい大きな声を出してしまいました。僕が小さい頃からお世話になっていた方のご家族で元ご近所さん。そのままお帰りになるかと思いきや、角っこのショウウィンドウに掛けていた片貝木綿をご覧になりながらあれこれお話しされていたので、大女将が反物をとって直接ご覧にいれると揃って店内へ。「これからまたお世話になるから餌を撒いておかないと(笑)」と片貝木綿がお嬢様の元へお嫁入り決定!さらに驚いたのが、「私の寸法はこちらです」って御自身の寸法表が財布の中から出てきたこと。
このシャレ乙な迷彩色の布団縞をどうお召しになるのか、楽しみがまたひとつ増えた初夏の昼下がり。