土曜日と月曜日の京都の谷間を利用して、昨年6月以来約1年ぶりに伺いました。
このブログでも何度か紹介しましたが、大学を卒業後に家業を継ぐべく丹波篠山市にある三國屋呉服店様で修業生として3年間を過ごしました。3年のうちのほとんどを隣町の三田市に出店された支店に勤務していましたが、社長をはじめご家族やお母さんがわりになって可愛がってくださった社員のおばちゃんなど、三國屋様での3年間があったからこそ今の僕があるのだとつくづく思います。
当時お世話になった方々はみなさん退社されていて三國屋様にはいらっしゃらなかったのですが、それぞれ連絡を取ってお会いして来ました。退職後は残念ながら他界された方、兼業だった農業に専業されている方、転職された方、呉服屋さんに再就職された方など様々ですが、みなさんお元気で何よりでした。数年前にこの季節にやって来た時も桜が満開だったのですが、商いのいろはを教えてくださった常務とお話ししながら見た最期の景色となってしまいました。今回は常務の仏前に手を合わせることが叶わなかったのですが、「池田くん、たまにはさぼることも必要や」とおっしゃって当時よく珈琲をご馳走になった喫茶店で献杯。バカのつくほど真面目な常務だったのですが、真っ先に教えてくださったのが息抜きでした。今でも忘れずによく息抜きをします（笑）。
この町の景色を見ると、当時頑張っていた自分の姿を思い出してまた頑張らねば！と胸をぎゅっと鷲掴み。商売繁盛が恩返しに違いありません。さっ、明日は京都でもうひと頑張り！
