社長になってはじめての置賜染織工房ツアー。

 国内最北限と言われている織物の一大産地、米沢に降り立ちました。平成27年以来、約10年ぶりのこと。
 昨日閉店後にJR,飛行機、京急線を乗り継いで東京は浅草入り。今朝東京駅から新幹線「つばさ」に乗り込んで米沢へと向かいました。福島あたりから山々に白化粧が見えはじめ、米沢駅に降り立つとキリッと澄んだ空気に身が引き締まりました。

雪の重みで落ちた枝のみを染めの原料に使用する桜チップ。
雪の重みで落ちた枝のみを染めの原料に使用する桜チップ。
 まずはワンタンが独特な米沢ラーメンで腹ごしらえをした後に野の花工房さんへ。こちらは米沢名物の紅花はもちろん徳島から取り寄せた藍などを用いた草木染めに力を注ぐ米沢を代表する染織工房。前回も訪れたのですが、今回は秋に予定している企画展『(仮)米沢の染めと織り展』に向けた品揃えや価格など具体的な最終交渉。と改めての工房見学。一見では理解することのできない糸や染め、織りへのこだわりを目と耳で取り入れたもののすべては噛み砕けないので、この秋には当工房の諏訪豪一さんを池田屋呉服店に招きます!みなさま是非お楽しみに!

御召のようで御召でない五百機織小紋は、池田屋好みの色をを別注。
御召のようで御召でない五百機織小紋は、池田屋好みの色をを別注。
 続いては佐志め織物さんへ。ここで生まれるのは細い細い経糸を用いた織で紋様を表す紋織物、その名も五百機織[いおはたおり]。これは織姫がたくさんの機を操り色とりどりの糸を織り込んだと言われる空想の衣、五百機衣に思いを馳せて名付けられたそうです。中でも織物ひと筋の御主人から丁寧なご説明を頂いた五百機小紋はすぐに気に入ってしまいましたが、池田屋呉服店のお客様に好まれる色柄がなかったので別注を依頼するとなななんと!一反から受けてくださいました。のでひとまず男物1反物と女性物2反の合計3反、女性物は添いが間違いないと感じた同じ五百機織の八掛も別注しました。こちらはすぐにでもあの方とあの方とあの方の手に渡ってしまうのではと妄想。続いてあともう一軒、黄金の繭や裂織、紅花染めを得意とする齋英織物さんを見学したところでそれまで思いのほか温かかった空気がひやっこいなぁと思ったら時計の針は16時30分。上杉神社に寄り道をして本日は終了。ふぅ、
 産地を訪れてみないと解らないこと、感じることのできない想いがたくさんあります。明日は日本で唯一の板締め絣や独自の風合いがたまらない御召で有名な白鷹町へ。つづく、

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