家族で受け継ぐきものたち。

家族で受け継ぐきものたち

 ずいぶんと寒くなりましたね。そりゃそうだ、12月も半ばに突入ですもの。3日〜6日まで開催した『社長になってはじめての大バーゲン!』を頑張ったご褒美に7日(水)の定休日に続いて8日(木)まで連休を頂きました。
 さて、気分一新。本日は普段着にしては珍しく全身に絹を纏いました。長襦袢は半襦袢しか着なくなった父から譲り受けたもの、きものは以前にも紹介したことのある祖母の結城紬を僕の寸法に仕立て直した一丁羅(これがあたたかいんです、いや本当に)、羽織も同じく紹介したことのある祖父の形見。僕が生まれる前に他界した祖父には当然のことながら一度も会ったことがないのですが、この羽織に写真でしか見たことのない祖父の温もりや今年からは家業を受け継いだ重みを感じています。羽織紐は僕が修業でお世話になった兵庫県は丹波篠山にある三國屋呉服店様から頂いた給料ではじめて買った羽織と一緒に手に入れたもので、かれこれ25年ほど経ってしまいました。
 朝一番で銀行に行った時のこと。友人のお母様とひさしぶりに顔を合わせると「いつもインスタで見てるよ、夫婦でいっつもきものを着て頑張ってるね」って言われました。きものをお召しにならない方なのですが、僕たちの姿をどこかの誰かが見ていてくれて、しかも褒められると嬉しいものです。今日は家族で受け継ぐきものたちを着ていたので余計に嬉しくなりました。
 おかげさまで商売繁盛まっしぐらなのですが、それに僕たち2人の実力が追いついていなくって楽しみにされている仕立上りをお待たせしているお客様がいらっしゃいます。みなさまのご期待に応えられるように頑張りますので今後ともよろしくお願い申し上げます。

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