浅岡明美さんの夏帯。

浅岡明美さんの夏帯。

 ずいぶん前に手に入れて大切にしていた帯のひとつ、とうとう嫁ぎ先が決まってしまいました。
 浅岡明美さんが自らの手で紡いだ生の糸を用いて織られた涼感たっぷりの帯は、絹なのにザラっとした肌触り。そして透き通るような軽さが特徴です。一般的な絹糸はセリシンという成分を取り除く加工を施すことで、しなやかさと光沢を引き出します。この加工を「精錬(せいれん)」と言います。が、浅岡さんの紡がれる糸は精錬を施していないため、ザラっと、そして張りのある涼感たっぷりの織物が生まれます。
 本日は「礼装じゃない夏帯」という御所望だったのと、いかにもお好みそうな織物と色だったので母がおすすめしたところ「池田屋さんのおすすめなら、」と即決。この軽さと結び心地はクセになるかも、な〜んちゃって。

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