季節ごとのお手入れのすゝめ。

季節ごとのお手入れのすゝめ。

 寒さがずいぶん和らいだかと思えば、いきなり最高気温が20度を越すだなんて。いきなり羽織を脱ぎ捨てました。
 なんて昼下がりのこと。風呂敷包みを両手に抱えての御来店は「この冬はあんまり着てないんだけど、やっぱり季節ごとに衿まわりや袖口だけではきれいにしておかないとね」とこの界隈でもっともきもの姿を拝見するひとりで尊敬するきもの美人。3枚ともで、反物の片方に横総の唐草模様が織られた縦島の粋な1枚、ぽってり刺子が全体に施されたいかにもあたたかそうな1枚、木版更紗のように後染めされた1枚。「私のきもののお師匠様から譲り受けた大切な3枚なの」と、いずれもしっかり着倒されていてとっても着心地良さそうな風合いに。『は着れば着るほど体に馴染んで良い』なんてよく耳にしますが、たくさん袖を通された方にしか分からない感覚です。
 こうして季節ごとに大切にお手入れされてまたさらにお召しになって。体に馴染まないわけがありません。みなさんもどんどんお召しになって、ぜひとも季節ごとにお持ち込みください。たのしみにお待ちしています。

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