裄直しのご相談

130404 寸法直しで最もご相談を受けるのがコレ。本日もお母様からのおゆずりをお持ち込み。
 見慣れない字だなぁというかた少なくないと思いますが、「裄」と書いて「ゆき」と読み、肩巾と袖巾を合わせた袖の長さのことを言います。つまり袖の長さを短くしたり長くしたりすることを「裄直し」というワケであります。ご覧のように袖付けを解くと必ず縫い代と折っていた跡が現れます。短くする分には構いませんが、ほとんどの場合は「長くして欲しい」というご相談ですから、この跡をできるだけ分からないようにする「形落とし」という作業をオススメしています。特に長い年月が経っていると、家庭用のアイロンではキレイに伸ばすことが難しい上に、アイロンのあて方を間違うと生地が縮んだり表面が光って見えるようになってしまうことしばしば。撥水加工が施されていると、もうひと手間かかることも。そのほか場合によっては色ヤケが確認されて、染色補正をオススメすることもあります。ここはプロの技にお任せしまうせう。
 裏地のある袷のきもので形落とし8,400円+裄直し6,300円=14,700円なり。

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