成人式×2+卒業式×4

お母様の振袖に小物を替えて。

 今日は朝一番から閉店間際まで楽しいご相談が続いた1日でした。
 開店直後の最初のお客様は、数日前にお電話で御来店日時の御予約を頂いていたお客様。「数年前に知人が池田屋さんで成人式の支度をお世話になったって聞いて、娘のもぜひ相談に乗ってもらいたいと思って電話しました。私が30年くらい前に着た振袖一式があるのですが、色柄はもちろん寸法が大丈夫か、小物合わせまで見てもらいたくって」だなんてもう嬉しくって嬉しくって。「おばあちゃんが見たら喜ぶだろうなぁ」と30年前に誂えてくださったお母様への感謝を口にされたお母様、さっそく着付をした姿を鏡越しに見て「これ、私にも似合うね」と素直に喜んでくれたお嬢様。小物を少しずつ替えてお見せするとまた楽しそうに嬉しそうに。姉妹のようなとーっても仲良し親子に楽しませてもらったひととき。ここで午前の部は終了。

帯〆でキリリと色を締めてみた第1回小物合わせ。
帯〆でキリリと色を締めてみた第1回小物合わせ。
 続いては午後からは取引先との打ち合わせを挟み、今春の成人式でお姉ちゃんの着付をお手伝いした妹ちゃんの出番。ご自宅の箪笥に眠っていたもう一枚の振袖と帯でお姉ちゃんとは異なる個性にするために、将来のお仕事の話をしながら小物を変えながらまずは「そ、そんな!本番さながらじゃないですか!」とお母様からお言葉を引き出しつつ本格的にお着せしてみました。こうして第一回目の打ち合わせでは、小物合わせも重要なのですが、お嬢様ご本人に振袖一式がどのくらい重たいのかはたまた帯を結ぶとどのくらいぎゅっとなるのかをご体感頂くことこそ重要な要素だったりするので。ということで弊社の力不足でお嬢様の個性に合わせた小物合わせは次回の宿題と相成りました。

卒業式と入学式の組み合わせを上から目線で。
卒業式入学式の組み合わせを上から目線で。
 そうして待ちに待った夕方、事前にご連絡を頂いていた卒業式入学式にお召しになる組み合わせのご相談。卒業式は真っピンクから深い深い紫色に染め替えた色無地にお客様も僕らも以前から決まっていました。それにいくつもあった袋帯の中からひとつを選んで、持ち込まれた帯揚、パールの帯留に通した三分紐はお買い上げ頂きました。対する入学式は淡い月白色の無地に春だし明るい帯を合わせて、「明るい色の帯揚が欲しい」とおっしゃってすぐに新しい帯揚をひとつ。最後に迷われていた帯締もほんのり黒みがかった水色の冠紐をお買い上げ頂きました。
 立て続けにまたもや卒業式と入学式にお召しになる組み合わせのご相談。こちらは卒業式に初下ろしの江戸小紋「万筋」に袋帯を。帯〆は冠紐の白を。入学式には青海波の地模様が素敵な白藍色の無地に袋帯。帯〆は同じく冠紐の白。に辿り着くまでに中学校の卒業式にお召しになるお客様のご相談、高校の卒業式にお召しになるお客様のお持ち込みと、お召しになる方が続々と。
 お召しになってこそきもの。そのためのご相談ならとことんお付き合いします。きもの屋ですもの。

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