「亡くなった祖母のきものを一度見てもらえませんか?」
そんな類いのご相談がしばしば。今回もせっかくなので一度すべてを拝見して、保存状態や寸法あるいはお客様に似合うかなどをご提案申し上げることに。とお約束をしてから数日後の本日、突然大きな段ボール箱が二つ届きました。
「わたしが貰わなかったら全部捨てられてましたよ」
帯、コート、羽織、きものと上から一枚ずつ開ける度に「うわぉっ!」とつい感嘆してしまうほど素敵なものばかり。本当にきものが好きな粋なおばあちゃんだったんだなぁとつくづく。素材も色も柄も素晴らしかったのですが、残念ながらおばあちゃんのタンスは数十年振りの御開帳だったらしく、一枚残らずかびるんるんにやられていました。お客様と相談して、次に着たい!というのから一枚ずつお手入れや寸法直しをすることに。これまでたくさんの方のタンスの中を拝見してきましたが、保存状態以外はピカイチ!
あれ?弊社でお求め頂くものが無くなってしまったと思うのは気のせいでしょうか(笑)