ゆる寒の京都出張一日目。

130204 二月の京都にしては珍しく、寒さの緩んだ一日でした。
 到着後はさっそく取引先をハシゴして行ったワケですが、とりわけ織りモノつまり紬の反物にいい出逢いがたくさんありました。その子たちを16日からの大決算市にて大放出するのかと思うと何とも心苦しくモッタイナイ気がいたしますが、一年間の感謝の気持ちを赤札に乗っける覚悟なワケですから致し方ございません。なおかつ反物が売れれば同時に裏地も必要ですから、ピンからキリまである胴裏の中から質を落とさずにお値頃の品を探していると、「世界一」なる中国産の糸を使った生地を発見!何を以て「世界一」なのかはよく解りませんが、そんなラベルなんかに惑わされずに、毎度頂いてる世界二のよか生地を仕入れて参りました。
 とは言え、現在、国内の生糸のほとんどは輸入に頼っているのが現状で、輸入先の8割は中国なのです。とどのつまり「国産の生地」なんてのをうたっている商品があったとしても、実際には中国をはじめ諸外国から仕入れた生糸を国内で織って反物にした商品がほとんどなワケです。そもそも国産の繭から取れた生糸を使って織られた生地、いわゆる純国産なんてことは10%にも満たないのが現状です。が、みなさんご安心下さい。中国というだけで拒否反応を示されそうですが、中には志のある生糸メーカーが純国産に引けを取らないコストパフォーマンスを実現させているからです。あながち「世界一」がウソとは言いきれないのかも知れません。
 明日はよか染めモノにいい出逢いがあることを願うばかり。

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