履いて草履の緒を締める。

23.5cmのお客様の草履にすーっと入った足。

 先日、きもので御来店頂いたお客様の足元を見て、鼻緒が緩んでいるのではないか説を唱えました。
 草履のサイズは、台の長さや巾に加えて、三つの穴に鼻緒を通して挿げる具合によって決まります。お買い上げ頂いた時にはぴったりのサイズでも、段々と鼻緒が緩んでくると草履の上で足が動く(あそぶ)ので特に親指に力を入れて履かなければならなくなります。そして歩く度にかかとが離れるのでパカパカ、ペタペタと音がしたりします。
 写真の草履のお客様も、ひと目見ただけで分かるほど前つぼが緩んでいたので、ご多分に漏れずパッカパカ音を鳴らして店内を歩いていらっしゃいました。その日はそのまま履いて帰られて本日、お持ち込みになりました。まさかと思い僕が履いてみると、スーッと26.5cm/なみ型の足が入りました。さすがに台は僕にとっては小さかったのですが、僕の足が入るのですから緩み過ぎているに決まっています。さらに緩んでもらっても困りますから、さっさと脱いで全容を確認。

この緩みは僕が履いたからではありません。
この緩みは僕が履いたからではありません。
 そもそも上手に履かれているのと、さすがは本革の草履だけあって痛みはほとんどありませんでした。カカトのゴムもまだ大丈夫。鼻緒の生地も中の紐も問題なく、やはり問題は23.5cm/薄型は足に対して緩み過ぎた鼻緒のみ。さっそく裏を開けてお客様の足のサイズとお好みを想像しながら仮の挿げを完了。実際に足を入れてもらって、必要であれば微調整をしてめでたく納品となります。お客様のご来店と喜ばれる笑顔を待つのみ。
 鼻緒の調整は、税込550万円を頂いております。お気軽にご相談ください。

前つぼの緩さを調整した前と後。
前つぼの緩さを調整した前(左)と後(右)。

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