帯の染め替え。

 洗い張りをして仕立て直した付け下げを受け取りにご来店のお客様から、続いてなごや帯をお預かりしました。
 車で小一時間のところにある福岡市内のご自宅から、はるばる唐津は池田屋をお選び頂いてご来店頂くのですから有難いことこの上ありません。お客様がお若い頃にお召しになっていた付け下げを、お嬢様のお好みの色に八掛も変えてお嬢様の寸法に合わせて仕立て直し、ようやく納品の日を迎えて一件落着。と思いきや、脇に抱えられた風呂敷包みから出てきたのは、樺色とか煉瓦色か、はたまた朱色と言うべきか。少々派手めな地色で菊の花が織られたなごや帯
 「実はこの帯、今回仕立て直して頂いた付け下げ同様に、私が若い頃に結んでいた帯なんです。可能ならば渋目の色に染め変えたいんですけど、私がたまに伺う福岡市内の呉服屋さんでは断られてしまいました。池田屋さんだったら何とかしてくださるのでは?と思って厚かましく持って来ました」なーんて言われて「できません!」とは申し上げられるわけがなく、一度お預かりをして敏腕の悉皆屋さんに相談することに。
 代金も染め変わる色も、後日の報告を乞うご期待ください!

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