紋紗に御用心。

 「まだ間に合いますか!?」と昨夕、お手入れ日和に滑り込まれたお客様。
 単衣の大島紬とともに持ち込まれたのが、この夏に大活躍をした紋紗長襦袢。ところが、であります。あまりの涼しさで着心地が良すぎたあまり何度も何度もお召しになった上に、お茶席で畳に正座されたまま膝を広げては方向転換を繰り返された挙げ句、、、前身頃と衽の縫い目がご覧の通り。弊社ではこれまで何枚となく紋紗長襦袢を嫁がせたうち、お召しになっていて糸を引っ掛けて同じように生地の目が寄れたり裂けそうになったりしたことはありましたが、この手は初めての経験。このままお召しになるとさらに被害が大きくなる恐れがあるので、縫い目をずらして衽を付け直すことに。
 酷暑を乗り切るための必須品目のひとつですが、そもそも薄いだけにお取り扱いにはご用心を。

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