お手入れでお預かりしました。
とあるお客様宅へと伺うと、「お手入れに預けたいきものがあるの」と目の前に現れた一枚のきものは、唐津在住で尊敬する染織作家・松尾鏡子さんの作。奇遇にも「松尾鏡子さんのきものを置いていらっしゃいませんか?」と遠く埼玉県からお越しのお客様が訪ねていらっした翌日のこと。お話を伺うと、唐津出身で埼玉県在住のお客様でした。「故郷にこんな素敵な染織作家がいらっしゃるなんて、」と嬉しいお言葉。残念ながら手元になかったので、数年前に東京の和光で開催された展覧会の図録などを、僕なりに丁寧な解説付きで。すると「これ素敵だわ」と真っ赤な下駄をお買い上げ頂きました。
写真では色も光沢もうまく表現できませんが、素敵なんです。鏡子さんの作品たち。